鍼とお灸でできること【頭痛、首・肩・背中のこり】
頭痛は首・肩・背中のこりも原因の一つになります。頭痛を感じる人は首・肩・背中の筋肉が凝り固まっていることが多いのでそれを鍼施術でほぐしていくと頭痛も軽減されます。鍼施術とセルフケアのお灸を簡単に説明していきます。
頭痛
頭痛にもいろいろあって頭の横の方が痛い場合は、よくイライラしてたり、気を使っていたり、腕を前で固定する形で使っていたりします。頭の後ろの方が痛い場合は、しっかり頭を使って考えていたり、目をよく使っていたり、常に首が前へ傾いていたりしています。慢性的な頭痛の人は頭にもこりがります。
それぞれの症状に合わせて鍼施術で緊張している筋肉(こり)を弛めていきます。筋肉の緊張を弛めてあげるだけでも血流が良くなり頭痛は軽減していきます。
セルフケアのお灸では「曲池」「四瀆」「太衝」などのツボを温めて頭で渋滞している気・血液などを散らしてあげるのもいいと思います。
曲池(きょくち)
「曲池」というツボは[手の陽明大腸経]にあり頭痛・肩こりの誘導穴としても役に立っています。
四瀆(しとく)
「四瀆」というツボは[手の少陽三焦経」にあり”疏筋活絡”(そきんかつらく:筋肉の動きを伸びやかにし経絡の流れを活発にする)作用があり偏頭痛や肩背痛にも良いとされています。
太衝(たいしょう)
「太衝」というツボは[足の厥陰肝経]にあり”通絡和血”(経絡の流れを良くし血液の流れを順調にする)作用があり頭痛・めまいなどにも良いとされています。
首・肩・背中のこり
なぜ「こる」のか?
「こり」は長時間同じ体勢で何かをするとき、その体勢を保持する為の筋肉が長時間緊張し続けて凝り固まることにより発生します。重労働の方はもちろんパソコンやスマホなどを長時間使用することによっても首・肩・背中の筋肉がその体勢を保持しようと緊張して硬くなります。目の筋肉も同じです。
また内臓疾患からも首・肩・背中に症状が現れたりします。
鍼施術ではそれらに関連する筋肉(こり)を弛めることができます。
弱った内臓の働きを回復させる助けにもなります。
セルフケアのお灸では「曲池」「郄門」「足三里」などのツボを温めて緊張を緩めてあげるのがいいと思います。
また、長時間同じ体勢にするのではなく、間で違う動きも入れてあげることにより少し楽になったりします。
曲池(きょくち)
「曲池」というツボは[手の陽明大腸経]にあり頭痛・肩こりの誘導穴としても役に立っています。
”調和気血”の作用もあります。
郄門(げきもん)
「郄門」というツボは[手の厥陰心包経]にあり背痛、特に心臓疾患の特効穴でもあります。
足三里(あしさんり)
「足三里」というツボは[足の陽明胃経]にあり”強身作用”(臓腑気血を補い体の抵抗力を高める働き)を持ち”調和気血”の作用があります。